東京のDTPの勉強会に参加しました

西尾(@tonybin/@shoraisha)です。
先週の土曜日に第2回東京のDTPの勉強会に参加してきました。

「あんたは、酒を飲みに勉強会に参加してるんか」と言われそうなので、真面目にレポート書くことにしました。
いや、実際に言われているかも(汗)

東京、10月23日。結構肌寒い。
池尻大橋駅に着いて、森裕司さんにお会いしました。それも、適当に入った中華料理屋さんで。やっぱりYUJIさんラーメン好きだなぁ。

会場前に着いて、大橋会館の入り方に戸惑う。ああ、ホテルの入り口で良かったんだ。

会場は縦長で収容規模は100名ほど。施設は充実している。

メインセッション1

メインセッション1は、某印刷会社のあかねさん。

ブログ「ちくちく日記」を書かれている方。

 普段は、製版部門の技術サポートや環境整備、スクリプト作成をされているそうだ。セッション内容は、MacDTP環境のシステム管理。特にフォント管理に重点を置いた内容。残念ながら、Windowsなので細かい部分、どのシステムフォルダに入ったフォントは残すのかなどは、私の現場では直接使えないが、ベースとなる理論はWindowsでも使える。そう、「無駄な作業を発生させない」だ。徹底した維持・管理。

「無駄なフォントはインストールしない」

 うん。大手はどうだか分からないが、中小出版の現場でのフォント管理はいい加減なものだ。私もまさにそうだった。そのフォントは入れないでと言っても消さないし、システム管理者なんてPCが詳しい若手のお兄ちゃんの役目なので、言うことなんてきかない。そもそも、どんなフォントなのかというのは理解している人間は少ない。出版だから仕方ないという言い訳は使うべきではない。文字に接して生きてるんだから、印刷現場に迷惑をかけないためにも、最低限のフォント環境のルールを作るべきじゃないのかなぁ。

 あかねさんは、技術サポートをされているだけあるのか、言葉選びは大胆だけど、慎重な部分があって、すごくメリハリがきいていて聞きやすい。大阪の人柱セッションとは違う一面を見られました。

Windows環境だとこんなページもあるのね。毎回フォントを何とかしないととは思うけど…
「不要な [ フォント ] を削除する」(Windows XP 高速化.com)

気になったので、私のWindowsPCのCドライブにあるFontsフォルダを調べてみたら、48フォルダもあった。「Font」を含みフォルダ名だと79フォルダ。こりゃあ、何とかしないと…
フォント検索結果

ショートセッション1

次のショートセッションは、「横田@こうちゃん犬猫まみれさん(以下、犬猫まみれ)」と「やまさん」。現場レベルでの自動化処理。犬猫まみれさんはJavaScript、やまさんはExcelVBAを使った処理だ。犬猫まみれさんはスマートな感じ、やまさんは武骨なイメージ。あ、イメージだけなので。

やまさんのセッションはメモリ500GBとかデータ結合で1000ページ近いドキュメントを作るなど、ツッコミたい方が何人もいたのでは。でもそれがいい。ていうか、哲学科出身だったんだ。これが一番の衝撃だったけれど。

このお二人は、のちのちメインセッションで重厚なトークが聞けるみたい。うん、楽しみだ。また、東京に行く用事が増えたなぁ。

メインセッション2

メインセッション2は、「WindowsDTPではいけなかったのか?」と言う題目。あさうすさんとRRR(るるる)さん、chalcedony(カルセドニー)さん。

私も、Windowsしか使ったこと無いので、すごく共感できるセッション。疎外感はいつも感じていたので、ひとことひとことにうなずく。

あさうすさんのセッションでは、Macじゃくても、Windowsでいいじゃないという刺激的な題目。実際は、もっと刺激的な内容だったそうだが、Windowsユーザにとってはもっと言ってくれーという気持ちだったのではないだろうか。正直、聴き足りなかったと言う気分も。(Macユーザが多いから押さえたのかな?)

たけうちさんのレポートでは、「厳しい評価」「ツッコミが」という会場の雰囲気が書かれていたけど、私は100%納得できることばかりだったけどなぁ。

発注側の立場としては、なんでMacなのか? という疑問は常々持っていた。印刷会社やデザイン会社からデータもらっても開けないことあるし、Macフォーマットで渡してくるし、ファイルが文字化けしているし。なんで発注元が、時間短縮のため、Macフォーマットを読ませるためののソフトや端末用意しなければならんのや。毎回毎回「西尾さん、このMO/CD読まれへんのやけど、なんとかならん」と聞きに来られるのはツライ。

発注者の方が強いんだから言えばいいやん、と言われそうだけど、いやいや発注側も弱いんだって。うちらみたいな、小さな出版社の場合、安くしてもらってかなり無理してもらってるんだから、って言わないところ多いんだって。大手とは違うんだよ、大手とは。営業さんに言っても変わらないことあるし。そうなると、あっさり印刷会社変えたりもするんだよね。なんだよそれは。

RRRさんは、元Macだったのか。というか、話し方がソフトでうまい。というか、みんなうますぎるよ。10〜20人規模の会合でも緊張してしまう私は、うらやましいぞ。

やっぱり、Macしか買わない人がWindowsを業務で使うというのは抵抗があるのか。この壁はなかなか超えられそうもないなぁ。会場の雰囲気見ると。まぁ、私もMicrosoft/Windows嫌いだもん。でも、業務のことを考えると著者の原稿はWindowsで書かれたWordが多いし、小さい出版社の人間はPCのサポートみたいなことさせられるし、サポートするのはだいたいWindows。そういう意味では、PCが使えないMacユーザっていないのかもしれない。

まぁ、私も社長にMacを買ってくださいと言ったからなぁ。強くいえないかもしれない。ある人に「なんでMacでなくちゃいけないの、論理矛盾なしにいえるの?」と言われて何も言えなかったからなぁ。

RRRさんのあとはchalcedonyさん。う〜ん、こんな若かったんだ。というか私と同年代ぐらいのおっさんだと思ってたよ。若い世代すげー。いや、私も十分若いつもりだけど。chalcedonyさんのマシン環境は残念すぎる。でも笑えない。私も変わらんよ。

Windowsの場合は、そもそもしょぼ〜んなマシンが多いんだよなぁ。私が会社に入ったときもWindows95がまだ現役、サーバはNT4.0だったし。メモリも128〜256MBぐらいしかなかったし。CPUなんて500MHz、その環境でPageMaker6.0使って500ページぐらいの画像5000点あるムックを作ってたんだ。そういえば画像の割付けとか、退社前にスクリプト動かして帰ってたか。ゲラの出力だけで1日つぶれた。でもMacに切り替えなかったのは何なんだろう? 値段なのかなぁ。ここで「Windows愛」といえないところが、Windowsユーザなんだよなぁ。

哲学ということで思い出したけれど、Mac/Windowsという二項対立から脱構築できるのはいつなんだろうか。そもそもMacとは何? Windowsとは何? ハード上は違いがそう無いのになぜ対立するの?

ショートセッション2

弱冠19歳(20歳だったか?)! 横山さんがトリをつとめることに。上司がいいのか悪いのか、いい具合に成長してはりますなぁ。名古屋でショートセッションを聞いたときは、若さと純粋さに感動したけど、今回は正直に若さではなく、芯の強さに感動した。彼を若さだけで評価したのは失礼だったかもしれない。私にはない、彼の芯の強さに嫉妬を覚えた。

まとめ/懇親会

懇親会、みんな熱すぎ。どこまで盛り上がればいいんや。私は酒が入ると、細かい内容を覚えていないので、誕生日が同じ人がいたこと、萩の「4画くさかんむり」の話、何人かの方と名刺交換したことしか覚えていない。22枚も名刺交換していてびっくり。やばい、顔を覚えていないかも。

最後に、スタッフの皆様、スピーカーの皆様お疲れさまでした。大橋会館で後先考えず、騒いでしまって申し訳なかったです。当分、酒断つかなぁ。

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